津波3週間後の東松島市 東名-野蒜-矢本

昨日のブログで松島の様子をお伝えしましたが、お隣の東松島市津波の被害がかなり甚大な地域です。
正直、すぐ隣接している地域なのになぜこれだけ被害の状況が違うのか、と目を疑うほどです。
本日の新聞によると、国土地理院調べで「主な市町村の住宅地・市街地の浸水率は東松島市の65%を最高に、宮城県南三陸町岩手県大槌町52%、宮城県女川町48%、同県山元町47%、石巻市46%など、半分近くが水に漬かった自治体が目立った。」とのことで、これだけでも東松島市が如何に被害が大きいかが分かると思います。
土曜日に、その東松島市の中でもメディアではあまり報道されていない東名〜野蒜を中心に、鳴瀬川を渡って矢本までを訪れましたので、ご報告致します。

先々週の仙台市宮城野区高砂→多賀城市→塩釜市、先週の県道塩釜亘理線 仙台市宮城野区蒲生-仙台市若林区荒浜-閖上大橋と同様、この付近も状況がどうなのかと心配されている方々が多いと感じていましたので、敢えてありのままの状況を、なおかつ正確な場所が地元の人にも分かり易いように掲載したいと思います。(場所のリンクをクリックするとgoogle mapが表示されます。)

合わせて、津波被害の記録を残しておくこと、また、未だ津波の被災地では水すら引いていない地域も広範囲に広がっている現実も分かって頂きたいため、津波から3週間経った状況を詳しく記述させて頂きます。


まず、昨日の松島の続きから。松島一の坊やホテル壮観の辺りは外見上何も無かったかのようです。


松島かき祭りの会場になる磯島の手前、磯崎にある市場街も浸水はしていまいしたが建物に大きなダメージはありませんでした。

仙石線陸前富山駅。地面に泥が堆積し、周りの水田は冠水したままです。

一駅先の陸前大塚駅。同じ海の目の前にある駅同士でも、一駅違うだけで被害の大きさが全然違います。隣接した土地でも地形によってこれだけ被害の差が大きいと言うのが津波の怖いところです。


その一つ先の東名駅。我が目を疑いました・・・。
太平洋に面した野蒜地区の被害は聞いていましたが、その裏側、つまり松島湾側になる東名駅の辺りは大きな被害では無いのだろうと勝手に思っていましたし、一つ手前の陸前大塚駅を見ていたので、東名駅跨線橋に上ったときはあまりの景色に息が詰まってしまいました。


普段、この跨線橋から海は見えないのですが、今はすぐそこから海が続いてしまっています。水が引かないと言うよりは、地形が変わってしまってしまいました。以下、google street viewと比較すると景色が如何に変わってしまったが分かって頂けると思います。
遠くに見える山並みは奥松島大高森です。






沖合に家が取り残されているように見えるのですが、そうではなくて以前はもっと奥まで陸地だったのです。



この先の野蒜地区はほぼ全ての家屋が流されてしまっています。
以下、この道を海方面に向かっている動画です。

この地点からの360°。

矢本消防署鳴瀬出張所前の新不動橋




鳴瀬川を渡り、東松島市矢本。奥に見えるのは岸壁に乗り上げている石巻港のタンカー。

この辺りも一面海水がまったく引いていません。



国道45号線に戻り、仙石線矢本駅前は無事でした。ここまで戻って来て、ようやくほっとできました。



夕方、twitterで呼び掛けられた「津波に負けず地元にお金を落とそう飲み会@塩釜」に参加するため、先日復旧した三陸道で移動しましたが、少し渋滞していて気持ちを切り替える時間があって良かったと言うのが正直なところです。


塩釜では、お互い初対面者同士の8名でそれぞれの被災状況や今後の復興に向けた活動など、かなり有意義な情報交換ができました。
まだまだ復興どころでは無い地域も多いのですが、まずは復旧できたところから前に進んで行くことが重要です。
塩釜のみんなと盛り上がりながら、その意を更に強くしました。


ちなみに、当飲み会は主催者zoom1さんが「今回の震災ではTwitter&FaceBookにお世話になりました。また、地元で飲み食いすることも復興の一助のはず!自粛ムードを吹き飛ばせ!私もいまだ自宅に住めていない被災者だけどやりますよー。」と呼びかけられたものです。
当日の様子は彼のブログ「zoom1の日記」をご覧下さい。

2次会の様子。1次会は盛り上がりすぎて写真を撮り忘れ。
で、私は1次会で帰らねばならなかったので、2次会写真には写っていません。残念。
是非またやりましょう!こう言う趣旨の会が今後各所で行われることを願って。



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