初めての沢登り

最近ふとしたことから登山を始めたワケですが、その上これまたひょんなことから山岳会なるものに入ってしまいました。
で、ここの山岳会、冬は山スキー、その他のシーズンは沢登りがメインのところで、「ろくに普通の登山の経験も無い私がこんな変化球から入っていいのか?」って考えている間もなく、早速沢登りに連れて行ってもらいました。


私のイメージでは、沢登りって山に流れている川沿いを登って行くだけなんだろうと軽く思ってたんですが、さにあらず。
数mの岩がゴロゴロしている巨岩帯、狭い岩場に囲まれ足場が無いゴルジュ帯、廊下に水が流れているようなナメ、大小さまざまな滝、雪渓、源流まで登り詰めた先の薮などなど、沢登りってとにかく道無き道を直進して山登ります!って言うアドベンチャーであり、山登りの様々な要素を含んだかなり通な登山形態なんですね。
よって、通常の山登りと靴も違うし(排水性が高くて底がフェルト地になっている)、ヘルメット、ハーネス、カラビナ、ザイル、スリング、エイト環、ユマール、・・・とかなんとか、私のこれまでのメインスポーツであるウインドサーフィン以上に、それに関わりの無い人には何の役に立つのやらワケが分からん道具が沢山必要な種目だと言うのをつい数日前に教えてもらい、前日に慌てて最低限なモノだけ仕入れ、あとは取りあえず借り物で初の沢登りに行ってきました。


で、私の沢初体験となったのは、仙台からほど近い二口山塊にある大東岳(1,365m)と言う山の大行沢(おおなめさわ)。名取川の源流の一つです。
今日は偶然私と同じ日に山岳会に入った自衛隊員と共に、2人のベテランに色々教えてもらいながらの遡行(そこう)でした。

8:13入渓。

こんな岩、どこから転がってくるのか?
怪獣でも産まれて来そう。

最初の滝。

近付くとこんな感じ。ここで初めての経験、岩登り。

こちらは動画。
高所恐怖症の私には、この高さでも十分恐かった・・・

無事登った後、上から撮影した動画。

これは別な滝。
ザイルをユマールって言う良く出来た道具で掴みながら登ります。

トップ(先頭)の人はザイルを担ぎ上げる役割なので、当然ザイルの補助は無し。
私には永久にできないであろう技。

巨岩帯を進む様子はこんな感じ。

周りの景色はこんな感じですが、

とにかく、岩はデカい。

そしてこの沢が大行沢(おおなめさわ)と言われるゆえんの美しいナメ。
「天国に続くナメ」とも言われるみたいで、ほんと気持ちいいナメ床でした。


その後、樋の沢避難小屋まで登り、そこからは登山道を下山しました。
ところで、山の登ってみて初めて知ったのですが、この季節に山ではセミがじゃんじゃん鳴いているんですね。
エゾハルゼミと言う種類らしいですが、鳴き声が私の大好きなひぐらしに似ていて癒されます。
この動画でも鳴いていますよ。

無事下山後は大東岳麓にある「ばんじ山荘」でお風呂。
めちゃめちゃ気持ちよかったですね。

こんな感じの初沢登りの一日でしたが、Suunto Ambitの記録よると、本日歩いた距離は12.85Km、7時間57分の行程でした。

で、初の沢登りの感想。
とにかく疲れました・・・。(後日談:ひどい筋肉痛は木曜日まで続く)
ただ、元々エクストリームなスポーツが好きな私としては、非常に楽しかったです。
また、今日は山の頂上まで登っていないんですが、そう言う登山もあるんだなと。
障害が多い道無き道をひたすら登る沢登りはアドベンチャーそのもので、なんか平日のベンチャー経営と重なるものがあってハマりそうな気配です。
来週は北蔵王の大鍋沢に行くことなりました。