TriBOARDプレスリリース - 仙台のITベンチャー日記

この前のESECで発表したTriBOARDだけど、その後、早くもかなりの引き合いを頂いている。
８月の本格販売開始に向けて、滑り出し順調である。
やはり、汎用的な（マルチOSで、BSPがオープンで、ペリフェラルが充実している）ボードって言うのは、あまり無いんですね。

特に、ペリフェラル（周辺機器）の充実度は一番の特徴。
タッチパネルディスプレイから始まって、カメラ、マイク、スピーカ、テンキーや、LAN、USB(host,device)、赤外線などなど。
組込み人材の育成やプロトタイプ開発など、携帯電話、PDA、カーナビなどの開発に関わる色々な局面で利用できる汎用的なボードである。

で、先日発表したプレスリリースを掲載し忘れていたので、載せときます。
＃あ、そう言えば、喉の調子は大分良くなってきました。

■News Release --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
トライポッドワークスと韓国MDS Technology社が、
組込みソフトウェアシステム分野にける、レファレンスボードならびに教育事業分野での協業に合意

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トライポッドワークス株式会社（宮城県仙台市、代表取締役社長：佐々木賢一、以下TPW）と、MDS Technology Co.,Ltd
（韓国ソウル市、代表取締役社長：Sangheon　Lee、以下MDS）は、MDSの持つ組込みソフトウェアシステム分野向けの、
レファレンスボード（教育キット）の販売と教育コンテンツの共同開発について合意し、日本市場向けに8月より本サービス
の提供を開始することとなりました。

組込みソフトウェアシステム分野において、教育に関するコンサルテーション技術と、マーケティング・情報セキュリティ
技術・データベース技術・海外企業とのアライアンス経験により開発した製品・サービス、コンサルティング等を手がける
TPWと、韓国最大の組込みシステムソリューション専門教育機関である、「MDSアカデミー」運営を通じて多くの組込みソフト
ウェア技術者、特にモバイル分野、自動車分野における技術者を養成してきたMDSとが、それぞれの強みを融合させ、組込み
システムソリューション・サービスを強力に展開できるようになります。弊社では、初年度　５００セットの出荷を見込んで
おります。

日本における組込みソフトウェアは、あらゆる工業製品分野で急激に規模拡大しており、技術者不足が深刻な課題となって
きております。これらの状況は、日本国内だけでなく、世界的な潮流であり、隣国韓国においても同様の課題を抱えています。
今回の協業においては、これらの課題に対応するため両社が協力して、マーケティング活動から、販売、製品開発について
包含的に連携する事を特徴としているため、日本国内の需要家の置かれている状況に応じて様々に発生する広範なニーズに
対して、ワンストップで迅速かつ的確なサービスをご提供できると考えております。

具体的な展開としては、第一段階として日本市場向けにARMプロセッサ(※1)におけるWindows® Embedded CE 6.0(※2)
向けの実践的な教育カリキュラムの提供を行います。今後、Linux,iTRON, Androidといった日本の組込みソフトウェア
技術者に必要なオペレーティングシステム向けの教育カリキュラムを順次拡大する予定です。
また、ＴＰＷは、教育カリキュラムだけでなく、ハードウェア・ソフトウェア技術者の試作や基本的な実習用として利用
できる「レファレンスボード（ARM9コア　S3C2440ベース）」をMDSから提供を受け、販売を行う予定です。
既にTPWには、自治等　複数の組込み人材育成機関からの問い合わせがきており、サンプル商品の出荷・販売を行った実績
があります。販売予定のボードは、来る2008年5月14日より東京ビックサイトで開催される「第１１回：組込みシステム
開発技術展　ESEC2008」のマイクロソフトブースにて参考出展いたします。

トライポッドワークスは、2006年より、経済産業省と独立行政法人中小企業基盤整備機構の「戦略的基盤技術高度化支援
事業」研究を受託し、組込みソフトウェアの生産性を大幅に向上する、組込向けのデータベースミドルウェアを研究開発中
です。
今回のMDSとの協業により、組込ソフトウェアにおける人材不足解消の為の、人材育成にも貢献してまいります。

【トライポッドワークス株式会社　会社概要】
本社所在地：宮城県仙台市青葉区一番町　1-1-41　カメイ仙台中央ビル7階
代表取締役社長：佐々木　賢一（ササキケンイチ）
資本金：2500万円（2008年4月1日現在）
事業内容：
　　　　　アプライアンスサーバシステムの設計・開発
　　　　　組込ソフトウェアシステムの研究開発
　　　　　情報セキュリティ・組込ソフトウェアシステム教育分野のコンサルティング
ホームページ：http://www.tripodworks.co.jp/

【MDS Technology Co., Ltd　会社概要】
本社所在地：韓国　ソウル市　
代表取締役社長：Sangheon LEE
資本金：38億4,400万円（2008年4月1日現在）
（KOSDAQ　証券コード086960　：2006年上場）
事業内容：
　　　　　組込装置の、設計、開発、インテグレーション
　　　　　組込装置向け試験装置の設計、開発
　　　　　OEM向け装置の設計、開発（カーナビゲーション、情報端末等）
　　　　　組込ソフトウェアの教育・コンサルティング
　　　　　情報携帯端末向けマルティメディアソフトウェアの設計・開発
ホームページ　：http://mdstec.com/english/

※記載の会社名や商品名は、それぞれ各社・各団体の商標または登録商標です。
※記載の会社名および商品名、ウェブサイトのURLなどは、本リリース発表時点のものです。
※１　ARMは、ARM Limitedの登録商標です。
※２　Windowsは、マイクロソフト社の登録商標です。

■エンドースコメント
「トライポッドワークス株式会社様が、組込み開発のエキスパートとしてWindows Embedded製品を用いた開発者に
対するさまざまな支援を提供していただけることに大きな期待を抱いております。
また、MDS Technology様との協業で実現する海外で実績のある教育プログラムの日本国内での展開やレファレンス
ボードの提供によって、多くの開発者のスキルが向上し、より革新的な製品開発に従事していただくことができると
信じております」

マイクロソフト株式会社
モバイル＆エンベデッドデバイス本部
本部長
梅田成二　様

■15.April 2008 韓国ソウルのMDS契約調印式の様子

右：トライポッドワークス株式会社　菊池　代表取締役常務　
左：MDS Technoｌogy社　李　代表取締役社長　