ホンダ39年振りの優勝!

r_02_b.jpgハンガリーGPでホンダが優勝した。
1967年(なんと私が生まれた年!)にジョン・サーティースが勝って以来である。


ホンダって、15年くらい前にバンバン勝ってたじゃない?と思う人も多いだろうが、ナイジェル・マンセル(歴代ドライバーで私が一番好きな人)やネルソン・ピケが乗ってたウイリアムズ・ホンダ、アイルトン・セナアラン・プロストが乗ってたマクラーレン・ホンダでは、ホンダはエンジンのサプライヤーであって、車全部を作っていた訳じゃない。

2000年にF1に復帰したホンダF1第3期(第1期:64-68年、第2期:83-92)は、当初はBARホンダって名前でBritish American Racingってところにエンジンを供給する形(実際はシャーシーも開発してたけど)だったものが、去年の10月にホンダがBARを買収して、今シーズンから車全体が100%ホンダになったのだ。


今のF1は、レギュレーション(規則)が細かく決まっている上に、ハードウェアの品質やIT化が高度化しているので、昔のようにエンジンパワーだけで勝てるような状況ではなく、エンジン、シャーシ(車体)、タイヤ、空力そしてなによりもチームマネジメント力が総合的に揃わないと勝てない時代(つまり会社経営と同じってことですね)になってきていて、そういう意味では2000年からのF1第3期はホンダは苦戦続き、特に今期はチームマネジメントの問題(船頭多くて船,山登る状態)ではっきり言ってダメダメチームになってきていた。


そんな中、昨日のハンガリーGPでは雨が降ったりやんだりのコンディションかつライコネンアロンソがコケたなどのラッキーもあったものの、数戦前ならこんなラッキーがあっても勝てなさそうな状況が続いていただけに、今回のジェンソン・バトンの優勝&ルーベンス・バリチェロの4位は立派なもんである。

r_03_b-2.jpg特にバトンは14番グリッド(前から14番目のスタート位置。予選4位だったがエンジン交換したのでペナルティで10番降格)からの優勝で、決勝日のハンガロリンク・サーキットのコンディションにマッチした車のセッティングと天候の変化を読みきったレース戦略、なによりバトンの久々のスムーズなドライビングが揃ったレースだった訳だ。

ホンダF1の301戦目にバトンの初優勝が重なって、現場に見に来ていたホンダの福井社長も大喜びのレース、しかもレース内容も非常にエキサイティングで私も大満足であった。
おめでとう!バトン。

ジェンソン・バトンのコメント
「なんて一日だろう! この瞬間のために僕のモーターレースにおける全キャリアをささげてきたんだ。本当に素晴らしい瞬間だよ。このチームとなら、一緒に目標を達成できるとずっと信じていた。この勝利によってその信念を証明することができた」
「感謝しなければいけない人たちがたくさんいるよ。チームのみんな、本田技研工業、パートナーたち、そしてファンの皆さんありがとう。また、勝利への最初の一歩を踏み出す手助けをしてくれた僕の家族にも特別な感謝を伝えたい」
「14番グリッドからスタートしながら、このタフでチャレンジングなレースに勝てたなんて、信じられないぐらいすごいことだし、何よりも、実力で勝てたということが大事なんだ。今日のHonda Racing F1チームは完ぺきだった。そのことを否定できる人は誰もいないだろう」

ニック・フライ(Honda Racing F1 Team CEO)のコメント
「この感動は言葉で表しきれるものではない。Hondaにとって歴史的な一日であり、チーム全体と仲間たち、世界中のファンにとって信じられないぐらい素晴らしい出来事だ。この素晴らしい勝利を受け止め、味わうために、みんなとても長い間戦ってきた」

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