震災から3年の被災地 南三陸編その1
東日本大震災から3年。
3/8(土)9(日)の日程で、「ITで日本を元気に!」の活動で南三陸から南相馬まで、のべ500Km以上を走破して数多くの方々のお話を聞いてきました。
本活動は2011年4月から様々な活動を行ってきていますが、その中で、毎年311前の土日に被災地を巡って復興の現状を見て情報発信を行う活動を実施しています。
2013年3月10日の活動
2012年3月の活動
2011年9月11日の活動
そもそも「ITで日本を元気に!」とは:2011年7月3日のブログ
今回のテーマは、震災から3年経った被災地で漁業/農業/産業/観光それぞれの分野で改革的な活動をされているキーマンのもとを訪れ、復興の現在とこれからのお話をお聞きして、マスメディアでは報道しきれていない被災地の現状を発信することでした。
結果、2日間で18名の方々にインタビューすることができたのですが、所期の目的を遥かに超える成果がありました。
特に、30代を中心に震災からの復興を通じて明らかに覚醒している人材が増えており、彼らが志高く、これまでの慣習を尊重しつつも新しい道を切り開いている話しに深く感銘を受け、明らかにこちらが勉強させられた2日間でした。
節目の日時に沿岸部を辿る活動4回目になる今回の活動に参加したメンバーは、以下の通り。
阿部 嘉男、阿部 直樹、雨宮 正治、岩松 純子、片岡 勝幸、加藤 英太郎、北村 彰、河野 真吾、後藤 浩幸、斎藤 昌義、笹森 建治、佐藤 さゆり、志子田 有言、柴崎 健一、庄田 拓司、大久 安幸、高野 洋、田代 紀生、冨田 秀嗣、中村 佳正、西原 翼、林 健一郎、福地 雅之、山内 一彦、私。
東京と仙台のメンバー計25名です。
3/8(土)朝に仙台駅に集合した我々は、仙台メンバーの4台の車に便乗して一路南三陸へ向かいました。
まず訪れたのは、南三陸町入谷の和来(わらい)。
私が南三陸に通い始めた初期の頃からの友人、佐々木真(しん)さんが経営するお店です。
真さんは311当日、南三陸の高野会館と言うところで津波に遭遇し多くの方々の命を救った方なんですが、その娘さんの夏蓮ちゃん共々、私たちの活動に大きな影響を及ぼした一人です。
詳しくは我々のメンバー本荘修二さんのブログに詳しいのでそちらを読んで下さい。「南三陸で被災の小学生の話に心を打たれました」
夏蓮ちゃんの語り部動画はこちら。
現在、津波の被災地、特に平地のほとんどが被害に遭っている町では、人が集まる場所がほとんどありません。
ちょっとした会合、お茶っこ飲みながらお喋りする場所、仲間と飲みに行く場所に事欠いているのが現状です。
その中で、昨年末にオープンしたこの「和来」は貴重なスペース。
真さんが、「何もないからこそ、地元の人たちが集って楽しめる場所を作ろう!」と言う思いで、まずは奥様の実家の横で小さく始めた「居酒屋さとみ」を大きく発展させました。
このお店を開店させるまでの時間や金額のことを私は聞いていましたが、相当な覚悟があったのは想像に難くありません。
オープンから4ヶ月、平日の夜も週末も多くの地元の方々で賑わっているようです。
我々は真さんに準備してもらった弁当を食べるのものそこそこに、3つのグループに分かれて現地の方々のインタビューに向かいました。
(その2につづく)